NEMOは未知なる冒険に果敢に挑戦する人々のためのギアを創り出すことを目的として創設されました。未知の領域に踏み込むことは、私たちの心を開き、信頼し合える仲間を引き寄せ、思考力を研ぎ澄まし、心を高揚させてくれます。冒険は私たちに決意と新たな展望を与えてくれます。さらに、時には自分を謙虚にも、時には勇敢にもしてくれます。
私たちは「強い意志と想像力、そして信頼できる確かなギアがあれば、価値ある冒険はどんな場所でも、誰にでも実現可能である」と信じています。
冒険はすべての人に共通の体験です。子供の頃に初めて山を登った時の興奮は、100名山の最後の山頂に立った時の高揚感に匹敵するものがあるでしょう。NEMOの製品はバックカントリーでの厳しい状況だけでなく、日常の多様なシーンやその境界―つまり、想定されるあらゆる状況において細部まで考え抜かれて設計されています。
パートナーとともに山中で激しい嵐が過ぎ去るのを待つ時も、自宅の庭に張ったテントの中から台所の明かりがまだ灯っているのをそっと確認する時も、NEMOのテントは居住性、耐久性、快適性、そして綿密に計算されたパフォーマンスを発揮します。
私たちは、ただ軽量化やコスト削減、見かけの目新しさを追求するために快適性を犠牲にすることはありません。誰もが心惹かれるディテールにこだわり、そのための労力やコストを惜しむことはしないのです。なぜなら、初めての冒険も、次の冒険も、その先に続く冒険も、その思い出はいつまでも心に残り続けるものだと確信しているからです。
NEMOの物語は創業者のカム・ブレンシンガーが「世界で最も天候が悪い場所」として知られるワシントン山の中腹で、劣悪なビビィサックの中で嵐に耐えながら、5時間も眠れずに過ごしたその夜に始まりました。その経験から、カムは冒険を最大限に楽しめるよう、デザインと快適性、信頼性を兼ね備えたギアの必要性を痛感しました。翌朝、下山すると同時にそのアイデアを実現するために行動を起こす決意を固めました。
カムはロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(RISD)を卒業してわずか3日後に、NEMO Equipmentを創設しました。NEMO(New England Mountain Outfitters)という名前は、彼の故郷ニューイングランドへの敬意と、ジュール・ヴェルヌのSF小説『海底2万マイル』に登場するキャプテン・ニモに由来しています。
既に世の中には十分な「モノ」が溢れています。だからこそ、私たちNEMOが注力しているのは、単にモノを増やすことではなく、ユーザーが実際に直面している課題を解決することです。
NEMOの製品開発は、山や星空の下、自然の中で始まります。私たち自身が体感する中で、既存のギアに感じる改善点をスケッチに落とし込み、そのスケッチはやがて多くのプロセスを経て、テント、マット、シュラフ、ファニチャーといった新製品へと形を変えていきます。
私たちの使命は、全ての人の冒険をより素晴らしく、忘れられない体験にするために製品をデザインすることです。それが、私たちNEMOの仕事です。
NEMOの社員スポットライトシリーズへようこそ!このシリーズでは、日々革新的なギアを開発し、環境への影響を改善しながら、すべての人に冒険の楽しさを広めようと努力しているNEMOのスタッフたちをご紹介していきます。