私たちはこれらの製品を作るにあたり、ただ一つの目標を掲げました。
それは、「作った製品を廃棄処分しないこと」です。
エンドレスプロミスコレクションのすべてのアイテムは、徹底的に再利用可能な設計が施されています。
それは、このギアがあなたと共にたくさんお冒険を共にして寿命を迎えた後も、新たな形で再び生まれ変わることを可能にするためです。
私たちの製造する物への責任を始まりから終わりまで完全に持つ取り組みの一環として、これはほんの一歩に過ぎません。
なぜなら「エンドレスプロミス」はその名の通り、終わりのない約束だからです。
毎年、何百万個ものアウトドア製品が作られます。
シュラフ、マット、バックパックなど。
そしてそれらの中でリサイクルが可能な製品はほんの数%しかありません。
多くの製品は冒険を終えたら廃棄処分されているのです。
私たちもその問題の一部です。
だから、私たちは解決策の一部になるための旅を続けています。
大半は廃棄され、リサイクルできるのはごく一部
解決策
エンドレスプロミスでは私たちが製品のライフサイクル全体に責任を持つ、完全循環型のデザインを目指しています。
簡単に言えば、循環型は廃棄処分しないための解決策です。
耐久性を高め、修理によって長く使うこと。新しい持ち主に使ってもらい、さらなる冒険を続けること。製品の使用寿命が尽きたらリサイクルすること。
皆さんの協力があればエンドレスプロミスのすべての製品は、終わりなく生き続けることができます。
そうすれば私たちはをゴミの山を生み出すのではなく、いつまでも山に登り続けることができるのです。
残念ながら、使い古したシュラフやバックパックを空缶やペットボトルと一緒にリサイクル箱に捨てることはできません。
リサイクル製品の成功の鍵は「簡単にリサイクルできること」であり、そのためには「モノポリマー」のアプローチが必要でした。
モノポリマー設計とは、製品をほぼ単一の素材で作ることを意味します。(現在、世界中で最もリサイクルしやすい消費財素材はポリエステルであり、私たちはそれに注目しました。)
一般的なアウトドアギアには通常、6から10数種類の異なる素材が使われていますが、私たちの「エンドレスプロミス」製品は使用する素材をわずか数種類にまで絞り込む必要がありました。
NEMO初のエンドレスプロミス製品であるシュラフ 「フォルテ エンドレスプロミス」の開発はとても困難を極めました。そして、さらにテクニカルな二つのバックパック「リゾルブ」と「バンテージ」の開発は、5.11のインドアクライミングルートからエルキャピタンのフリーソロに挑むようなものでした。
しかし、NEMOの歴史におけるすべてのデザインチャレンジと同様に、私たちのチームは革新的な解決策で応えました。
それらの解決策は、サステナビリティの基準を満たすだけでなく、同時に私たちが設定する高いパフォーマンス基準も超えるものでした。
「エンドレスプロミス」パックの開発において、私たちは二つの新素材を導入し、これにより製品はトレイル上での使用感が飛躍的に向上しました。また、パック自体のパターン設計にもできるだけ修理がしやすいデザインを組み込むことで、さらに長期間トレイルで使い続けられるようにしました。
技術的にリサイクル可能な製品になっても、私たちの仕事はそこで終わりではありません。
製品がその冒険を終えた後に送るべき場所—製品を処理し、最終的に新たな有用な素材に分解できる場所を確保する必要がありました。
フォルテの場合、私たちはアメリカのリサイクル会社Unifiとパートナーを組みました。Unifiは、この挑戦を受け入れることに大きな関心を持ってくれました。
Unifiはリサイクルされたプラスチックから作られ、靴からテントのポールバッグまで様々な製品に使用されるREPREVE®ヤーンで知られています。
ダウンシュラフに関しては、ロサンゼルスにあるAllied Feather + Downが寝袋からダウンを抽出し、残りの素材をAmbercycleという先進的なリサイクル会社に送ります。
Ambercycleは回収した素材を分子レベルまで分解し、より強く、無限にリサイクル可能な新素材へと再生します。
これらのパートナーシップ、そして「エンドレスプロミス」ユーザーの皆様のご支援により、私たちはいつの日か、古い製品から新たな製品を生み出すことを目指しています。
リサイクル素材
私たちはリサイクルポリエステルのように、CO2排出量が少ない素材を優先して使用しています。
修理がしやすい
できるだけシンプルなパターンを選び、縫い目の位置やアクセサリーの選択に至るまで、壊れた時に修理や交換が簡単にできるかどうかを徹底的に研究しています。
リサイクルしやすい
循環型経済において最も重要でありながら、達成が最も困難な要素がリサイクル性です。エンドレスプロミスの要となるものであり、使用後に簡単かつ完全にリサイクルできるように、単一素材を用いて複雑な製品を開発しています。