Meet Our Founder & CEO

Employee spotlights / Cam Brensinger

NEMOの社員スポットライトシリーズへようこそ!このシリーズでは、日々革新的なギアを開発し、環境への影響を改善しながら、すべての人に冒険の楽しさを広めようと努力しているNEMOのスタッフたちをご紹介していきます。

社員名:Cam Brensinger (カム・ブレンシンガー)
役職:創業者兼CEO
NEMO在籍年数:22年

あなたの役割にはどのような業務が含まれますか?どのような責任を負っていますか?

私の役割は、NEMOの全体的な方向性を定めることが中心です。会社のミッション、ビジョン、バリューを策定することがその一部であり、特に製品に関するビジョンは大きな要素です。私たちは製品主導の企業であり続けたいと考えているため、私は事実上Chief Product Officer(最高製品責任者)としても活動し、NEMOの製品開発に直接責任を負っています。

これに加えて、他のシニアリーダーたちと協力して、会社の長期および短期戦略を策定し、取締役会との関係も管理しています。財務目標の設定や進捗の監督、重要な契約やビジネスの管理、アウトドア業界でのエグゼクティブレベルの関与にも責任を持っています。最終的には、NEMOが安全で生産的、そして楽しい職場環境を提供し続けられるよう、従業員の福利に対してもしっかりと配慮しています。

 

あなたの役割はこれまでにどのように変わりましたか?

NEMOを始めた当時、私は26歳で、CEOの役割が何を意味するのか、全く理解していませんでした。(正直に言えば、その頃はCEOらしい責任もほとんどありませんでした。)NEMOは、デザインスクールの卒業プロジェクトとして立ち上げたもので、ロゴ作成、商標登録、ビジネスプラン作成、そして最初の製品アイデアのスケッチに集中していました。卒業して3日後には最初のオフィスに移り、本格的なプロトタイプ作成と製品開発がスタートしました。

それから2年後、最初の従業員と共に大規模なアウトドア展示会でデザインを発表しましたが、実際に売上が軌道に乗るまでにはさらに数年かかりました。今では、ビジネス運営に関わることが大幅に増えましたが、その分、優れたチームに支えられています。今でも、私の役割はまさに冒険そのものだと感じています。

 

どのような背景や経験が、今のあなたをここまで導いたのですか?

正直なところ、私は他人の下で働くことをあまり想像できませんでした。自分のやり方や信念に非常に強いこだわりがあったので(笑)、良い従業員として働けるかどうかも不安でしたし、心から共感できる会社を見つけられるとも思えませんでした。それに、二十代の頃は自信も満ち溢れていて、「自分ならできる」と信じていました。

私の父は建築家で、私は幼い頃からデザインやものづくりに触れて育ちました。学校では物理学と執筆を専攻し、副専攻でスタジオアートを学びました。これらの学びが、今の仕事に必要なスキルの基礎を築いてくれたと思います。アウトドアギアの会社を始めたいと決めたとき、私は再びロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(RISD)に戻り、産業デザインを学びながらNEMOの最初の製品に集中しつつ、ビジネスプランも整理していました。RISDは、起業家精神が豊かな場所で、卒業生の47%が何らかの形で事業を立ち上げているので、そうした環境も私にとって大きな後押しとなりました。

何よりも、私は今でも「モノを作る人間」です。作ることが大好きです。そして、会社を立ち上げる際に、どんな企業文化や目的、価値観を持つ会社にしたいかというビジョンも明確にありました。それが、今の私をここまで導いてくれた大きな要因だと思います。

 

カムはメイン州にある自分の土地に子どもたちのためのツリーハウスを自ら建てた

 

あなたの役割において、特に一番素晴らしい部分は何ですか?

最も素晴らしい部分は、人との関わりや、個々の成功、そしてチーム全体で成功を成し遂げる瞬間に立ち会うことです。それは、NEMOを始める前に大学時代の友人たちとロッククライミングを学んだときの感覚に似ています。みんなで大きなルートに挑戦し、頂上にたどり着くときの感動です。何をしているのかよく分からないまま手探りで進んでいても、一緒に成し遂げたときの達成感は計り知れません。

その感覚には、仲間意識も含まれます。美術学校のスタジオで、同じ情熱を共有する才能ある仲間たちと過ごしていた時の一体感と似ていて、そのようなコミュニティに深く結びついていることを感じるのは本当にやりがいがあります。

今でも、ブレインストーミングをしたり、仲間とともに課題を克服したり、他の人の成功を支援することが、私にとって最も素晴らしい部分です。それが、私の役割の中で最も充実感を得られる瞬間です。

 

ユタ州ザイオン国立公園でのボルダリング (2003年)

 

NEMOは他のアウトドアブランドとどう違いますか?また、会社として働く上でどのように違いますか?

NEMOは創業者主導で運営されている点で、多くの他のアウトドアブランドが初期に持っていた情熱や精神を今も維持していると思います。アウトドアへの愛と製品開発への情熱が原動力となっており、それは他のブランドの創業初期と似ている部分です。しかし、業界が成熟する中で、多くのブランドは巨大な企業へと成長し、その創業時のスピリットが薄れてしまったように感じます。一方、NEMOは今でも家族経営を基盤とし、長期的な視野で決断を行うことで、その精神を保ち続けています。私たちは、持続可能でアイコニックなブランドを築くことを目標にしており、この理念がすべての行動に影響しています。「誰にでも、どこでも、永遠に冒険をインスパイアする」という共通の目的意識が、私たち全員に情熱をもたらしています。

また、NEMOは歴史的ブランドと同じDNAを持っている一方で、2022年の現代において若く急成長する消費者向けブランドとしても形成されています。現在、ビジネスの成功には、過去とは比べ物にならないほど複雑な要素が求められます。私たちは、社内文化、気候への影響、社会的責任、ブランドとしての包括性に真剣に取り組んでいることを誇りに思っています。こうした課題は、かつての企業が直面しなかったものです。NEMOは21世紀の最初の20年で大きく成長し、過去と未来の理想や利益を橋渡しする立場にいると感じています。

 

アウトドア業界やNEMOに加わりたいと考えている人に、何かアドバイスはありますか?

アウトドア業界は本当に特別で素晴らしい場所です。ライフスタイルそのものが中心にあり、人間が自然の中で時間を過ごし、他者とつながることが、本来あるべき姿だと私たちは信じています。そして、私たちはそのつながりをインスパイアし、実現することにキャリアを捧げています。この業界での仕事は楽しく、あまり偉そうに聞こえたくはないですが、世界に対してポジティブな影響を与えていると実感でき、安心して眠りにつくことができます。また、この業界には善良で誠実な人が多く集まっており、イベントや集まりで仲間と会うたびに、このコミュニティの一員であることに誇りを感じ、幸運だと思います。

製品デザインの面でも、アウトドア業界は特別です。アウトドアギアは、美しさと機能が密接に結びついている業界だからです。製品は見た目の美しさだけでなく、厳しい環境でしっかりと機能しなければなりません。形と機能がここまで深く結びついている業界は、他にはほとんどありません。

NEMOに興味がある方へ:私たちは常に、多様なスキル、興味、背景を持つ、才能あふれる意欲的で情熱的な人を求めています。NEMOのメンバーは皆、自分の行動に意図を持ち、人生や仕事に意味を見出したいという共通の願いを持っています。私たちはお互いを尊重し合い、常に高い基準を掲げ、自分たちの道を切り開いています。この価値観に共感してくださる方がいれば、ぜひご連絡ください。